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たましろ としき
株式会社デジタルフォワード技術支援部部長。情報系の大学でPCアーキテクチャ・Linuxサーバー運用・プログラミング等の多様な技術を習得。卒業後はオフィス系ソフトウェアの顧客サポートや社内ITサポート業務を担当。その後はネットワークエンジニアに転身し、Ciscoスイッチ・ファイアウォールの運用・ネットワークトラブル対応などに従事。その傍ら、自動化による業務効率化・ミス抑止などに取り組み、チーム全体の業務実績向上に取り組んだ。
こんにちは。株式会社デジタルフォワードの玉城です。
「バックアップ、ちゃんとやってるから大丈夫でしょ?」
「BCP(事業継続計画)って、なんか難しそうだし、うちみたいな小さな会社には関係ないよね…」
中小企業の皆さん、そう思っていませんか?
もちろん、バックアップは非常に重要な対策です。
しかし、昨今の自然災害の増加や、サイバー攻撃の手口の巧妙化を考えると、「バックアップだけでは不十分」な時代に突入しているのも事実です。
「バックアップはしているけど、本当にそれで守りきれるのか?」という不安や、「万が一、業務が止まったらどうすればいいのか?」といった疑問は、多くの経営者や現場担当者の皆さんが抱えていることでしょう。
この記事では、中小企業が知るべき「バックアップだけでは守りきれないリスク」の正体と、その次のステップとして不可欠なBCP(事業継続計画)の考え方について、現場目線で分かりやすく解説していきます。
「もしも」の時に会社を守り、事業を継続するためのヒントが満載です。
この記事で分かること
以前の記事(情報セキュリティ対策の第一歩)でも触れた通り、バックアップは情報セキュリティの「最後の砦」として非常に重要です。
しかし、バックアップだけでは対応できないリスクも増えています。
理由1:データ消失は「バックアップの復元」だけでは解決しない
リアルな声:
「ランサムウェアでデータが暗号化された!バックアップから戻そう…あれ?復元にめちゃくちゃ時間がかかる…」
問題点:
データが消えたり暗号化されたりしても、バックアップから復元すれば安心、というわけではありません。復元作業には予想以上の時間がかかり、その間、業務は停止したままです。
BCPの視点:
「データが消失・暗号化されたら、いつまでに、どの業務を、どうやって復旧させるか」という具体的な計画がなければ、復旧が遅れ、事業に致命的な損害を与えます。
理由2:「システムが停止」するリスクへの備えがない
リアルな声:
「災害でオフィスが停電して、サーバーが動かなくなった…どうすればいいんだ?」
「システムの故障で業務システムが停止。顧客からの問い合わせに対応できない!」
問題点:
データが無事でも、サーバーや業務システムが動かなければ、事業はストップします。バックアップはデータの「保険」ですが、システムの「保険」にはなりません。
BCPの視点:
「システムが停止したら、代替手段をどう確保するか」「どこで、誰が、どんな業務を続けるか」という計画が不可欠です。
理由3:「サプライチェーン」全体の停止リスクへの備えがない
リアルな声:
「取引先の工場が災害で停止して、仕入れができなくなった。うちの事業も止まってしまう…」
問題点:
自社が無事でも、サプライチェーン(供給網)の一部が停止すると、事業全体が停止する可能性があります。
BCPの視点:
「主要な取引先が停止した場合、代替の仕入れ先や販売先をどう確保するか」といった、サプライチェーン全体の視点での計画が求められます。
このように、バックアップは「データの保険」ですが、BCPは「事業全体の保険」と言えます。バックアップとBCPは、セットで考えるべきなのです。
BCP(Business Continuity Plan)とは、災害やシステム障害といった「もしも」の事態が発生した際に、事業を中断させない、または早期に復旧させるための計画のことです。
「うちみたいな小さな会社には関係ない」と思うかもしれませんが、むしろ中小企業こそBCPの策定が不可欠です。
なぜなら、大企業のように資金や人材に余裕がないため、一度事業が停止すると、再開が困難になるケースが多いからです。
BCPを策定する具体的な第一歩
いきなり完璧なBCPを策定する必要はありません。
まずは、以下の3つのステップから始めましょう。
1. 「事業への影響」を洗い出す
行動:
自社の事業にとって、「最も重要な業務」は何かを特定する。
その業務が停止した場合、「どれくらいの期間で、どれくらいの損失が出るか」を試算する。
具体例: 「注文受付業務」が停止したら、1時間で〇万円の損失が出る。3日以上停止したら、顧客を失い、事業継続が困難になる、など。
2. 「リスク」を洗い出す
行動:
「重要な業務」を停止させる可能性のあるリスクをリストアップする。
具体例: 自然災害(台風、地震)、火災、停電、システム障害、サイバー攻撃、パンデミックによる従業員の欠勤など。沖縄では特に台風への備えが重要です。
3. 「対策」を立てる
行動:
洗い出したリスクに対し、「どうやって重要な業務を継続させるか」という具体的な対策を考える。
具体例:
停電対策: UPS(無停電電源装置)の導入、発電機の準備、データのクラウド化。
システム障害対策:
データのバックアップに加え、クラウドサービスへの移行で物理的なサーバーの管理から解放される。
サイバー攻撃対策:
セキュリティソフトの導入、多要素認証の設定。
このように、BCPは難しい計画ではなく、自社の「もしも」を想像し、備えるための、現実的で具体的なアクションプランなのです。
BCPを策定し、有効なものにするためのポイントです。
1. 「バックアップ」はBCPの必須要素
BCPは、バックアップを前提として初めて有効な計画となります。データをクラウド化し、自動バックアップを設定しておくことは、BCPの第一歩であり、最も重要な要素です。
2. 「マニュアル化」と「訓練」で備える
BCPは、策定しただけでは意味がありません。
マニュアル化:
誰でも読んですぐに対応できるよう、BCPをマニュアル化し、社員に共有しましょう。
訓練:
策定した計画が機能するか、定期的に訓練を行いましょう。
(例:災害を想定した安否確認訓練、システム障害時の復旧訓練)
3. 「伴走者」を見つける
リアルな声:
「BCPを一人で考えるのは難しい…何から手をつけていいか分からない。」
解決策:
自社にITやBCPの専門家がいない場合、私たちのようなIT導入支援事業者にご相談ください。
私たちは、お客様の事業を深く理解し、「どこに最もリスクがあるか」「何から備えるべきか」を一緒に考え、BCP策定をサポートします。
今回は、バックアップだけでは守りきれないリスクの正体と、BCPの考え方について解説しました。
バックアップは「データの保険」、BCPは「事業全体の保険」です。この二つをセットで考えることで、私たちは初めて、ランサムウェアや自然災害といった「もしも」の事態に、自信を持って備えることができます。
バックアップだけでは不十分で、BCPが事業継続の鍵
BCP策定の第一歩は「事業への影響」「リスク」「対策」の洗い出し
「バックアップ」「マニュアル化」「伴走者」が成功のポイント
もし、バックアップ体制やBCPの策定にお悩みなら、ぜひ私たち株式会社デジタルフォワードにご相談ください。
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