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たましろ としき
株式会社デジタルフォワード技術支援部部長。情報系の大学でPCアーキテクチャ・Linuxサーバー運用・プログラミング等の多様な技術を習得。卒業後はオフィス系ソフトウェアの顧客サポートや社内ITサポート業務を担当。その後はネットワークエンジニアに転身し、Ciscoスイッチ・ファイアウォールの運用・ネットワークトラブル対応などに従事。その傍ら、自動化による業務効率化・ミス抑止などに取り組み、チーム全体の業務実績向上に取り組んだ。
こんにちは。株式会社デジタルフォワードの玉城です。
前々回、前回の記事で、タブレットPOSレジの導入メリットと、具体的な導入手順について解説してきました。 無事に導入を終え、「在庫が合わない…」という悪夢のような残業からは解放されたかもしれません。毎日、売上データが自動で、正確に記録されていく。素晴らしいことです。
…しかし、その数字、ただ眺めているだけになっていませんか? POSレジが毎日記録してくれるデータは、単なる「過去の報告書」ではありません。それは、未来の売上を作るためのヒントが詰まった「宝の地図」なのです。
この記事で分かること
「データ分析」と聞くと、なんだか難しそうな専門用語が飛び交うイメージがあるかもしれません。ご安心ください。中小企業のデータ活用は、もっとシンプルで、もっと実践的です。まずは、以下の3つの切り口で、あなたの店の「宝の地図」を読み解いてみましょう。
①「商品」で見る(ABC分析)
全商品を、例えば過去3ヶ月の売上順にズラリと並べてみましょう。そして、上位の約2割を「Aランク(会社の利益を支える超売れ筋商品)」、続く中位の層を「Bランク(まあまあ売れている商品)」、そして下位の層を「Cランク(あまり動かない商品)」に分類します。やるべきことは明確です。Aランクは絶対に品切れさせない。Cランクは、仕入れを減らすか、思い切って取り扱いをやめることを検討する。これだけで、在庫管理の精度が格段に上がります。
②「時間」で見る(時間帯・曜日分析)
あなたの店が一番混むのは、何曜日の何時頃でしょうか?逆に、お客様が少ない「アイドルタイム」はいつでしょう?POSデータを見れば、それが一目瞭然です。忙しい時間帯に合わせてパート・アルバイトのシフトを厚くしたり、逆に空いている時間帯限定のタイムセールを企画したりと、効率的な店舗運営のヒントが見つかります。
③「組み合わせ」で見る(バスケット分析)
「Aという商品を買うお客様は、Bという商品も一緒に買うことが多い」といった、“ついで買い”の傾向を見つけ出しましょう。例えば、「お弁当を買うお客様は、お茶も一緒に買うことが多い」というデータが出れば、お弁当コーナーの隣にお茶を陳列する、といった具体的なアクションに繋がります。客単価を上げるための、非常に強力な分析です。
もし、あなたのPOSレジに顧客管理機能があるなら、宝の地図はさらに詳細になります。お客様の顔と購買データが繋がり、一人ひとりに寄り添ったサービスが可能になるのです。
手法①:“えこひいき”のススメ。優良顧客を見つけ出す
「最近よく来てくれる」「いつもたくさん買ってくれる」。そんな、お店にとって本当に大切な優良顧客は誰なのかを、データで正確に把握しましょう。そして、そのお客様にだけ「いつもありがとうございます」の一言に加えて、新商品の試供品をそっと渡す、といった小さな“えこひいき”をしてみるのです。この特別な体験が、お客様を熱烈なファンに変えていきます。
手法②:“ご無沙汰客”に、そっとアプローチする
「あのお客様、最近見かけないな…」。その感覚を、データで確認してみましょう。POSデータを見れば、最終来店日から数ヶ月が経過しているお客様を簡単に見つけ出せます。その方々に向けて、「お変わりありませんか?」といったメッセージと共に、ささやかなクーポンを郵送やメールで送ってみる。再来店を促す、優しいきっかけ作りができます。
POSデータは、単なる数字の羅列ではありません。それは、お客様が「何に価値を感じ、何にお金を使ってくれたか」という、行動の記録そのものです。お客様が、声に出さずに教えてくれている「本音」とも言えるでしょう。
その声に耳を澄ませ、品揃えやサービスを改善していくこと。それこそが、データを通じた、お客様との“新しい対話”です。
大手には真似のできない、沖縄の小さな店ならではの温かいおもてなしに、データの裏付けという武器が加わった時、あなたのビジネスはさらに大きく成長するはずです。
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