2025/9/16

「また乗り遅れた…」はもう卒業!来年のIT導入補助金に採択されるために、今から始める3つの準備

Writer

やまうち しょうご

株式会社デジタルフォワード代表取締役/DXコンサルタント。旅行代理店からIT業界へ転身。Booking.com(外資IT)、アクセンチュア(外資コンサル)、CYDAS(日系IT)、フリーランスPMでの実務経験を経て株式会社デジタルフォワードを設立。業務改善・ツール導入・自動化支援を展開。伴走型コンサルとして中小企業を支援。英日バイリンガルでの対応も可能で、研修講師や戦略立案支援も行う。沖縄県在住。

こんにちは。株式会社デジタルフォワードの山内です。

【2025/12/02 追記】

本記事で解説しているIT導入補助金は、令和7年度補正予算で「デジタル化・AI導入補助金」として再編されました。

制度の最新情報と、中小企業が今すぐすべき準備はこちらからご確認ください。

「IT導入補助金、うちも活用したかったけど、気づいたら今年の公募が終わっていた…」 「慌てて申請したけど、準備不足で不採択になってしまった…」

毎年多くの企業が活用するIT導入補助金ですが、このような後悔の声を耳にすることも少なくありません。

2026年度の補助金獲得を目指すなら、本当の勝負は公募が始まる来春ではなく、「今、この秋」から始まっています。

この記事で分かること


1. 2025年の採択結果から読む!来年、国がIT投資を後押ししたいと予測される分野とは?

今年度の採択状況を分析すると、来年、国がどのようなIT投資を特に後押ししたいか、その大きなトレンドが見えてきます。

  • トレンド①:「インボイス制度・電子帳簿保存法」対応は引き続き重要テーマになる可能性

    今年度も非常に多くの企業が活用したのが、会計・受発注・決済ソフトなどを対象とする「インボイス枠」です。

    法対応は、もはや待ったなしの状況。

    未対応の企業にとっては、補助金を活用できる来年が大きなチャンスとなる可能性が高いです。

  • トレンド②:サイバー攻撃への備え。「セキュリティ対策」の強化

    中小企業を狙ったランサムウェア等の被害が深刻化する中、「セキュリティ対策推進枠」も引き続き重視される見込みです。

    PCやサーバーを守るセキュリティソフトの導入は、事業継続に不可欠な投資として国も強く推奨しています。

  • トレンド③:ECサイト強化など、「守り」から「攻め」のIT投資へ

    単なる業務効率化だけでなく、売上アップに直結するデジタル化も重要なテーマです。

    顧客管理(CRM)やECサイトの構築といった、「攻め」のIT投資も変わらず支援の対象となることが期待されます。


2. 採択の可能性を高めるために「今から」始めるべき3つの準備

「来年こそは!」と考えるなら、公募が始まってから動き出すのでは手遅れになる可能性があります。

採択されやすい企業が、今の時期から始めている具体的な準備を3つご紹介します。

準備①:申請の“入場券”を手に入れる。「gBizIDプライム」の取得と「SECURITY ACTION」の自己宣言

IT導入補助金の電子申請には、「gBizIDプライム」という共通IDが必須です。

このアカウントは取得に2〜3週間かかる場合もあるため、何よりも先に手続きを済ませておきましょう。

また、多くの申請枠で条件となっている「SECURITY ACTION」の一つ星または二つ星の自己宣言も、今のうちに公式サイトから済ませておくのが賢明です。

準備②:信頼できる「IT導入支援事業者」を今のうちに見つけておく

補助金の申請は、ITツールを提供する「IT導入支援事業者」と二人三脚で進めます。

どの事業者と組むかが、採択の成否に影響する大きな要素の一つです。

公募が始まると事業者は多忙になります。

今のうちから複数の事業者に相談し、自社の課題を親身に理解してくれる、信頼できるパートナーかを見極めましょう。

準備③:「事業計画」の骨子を今のうちに作っておく

申請で最も重要なのが、事業計画です。

「なぜITツールが必要なのか」

「ツールを導入して、どんな経営課題を、どのように解決するのか」

「結果として、生産性はどれくらい向上するのか」

このストーリーを具体的に、かつ説得力をもって示す必要があります。

今のうちからじっくりと考え、文章の骨子を作っておくことが、説得力のある申請書への重要な一歩です。


まとめ:補助金は「もらう」ことではなく、未来のために「活用」することが目的

IT導入補助金は、単にお金が「もらえる」制度ではありません。

あくまで、自社の課題を解決し、成長するためのIT投資を支援してくれる「手段」です。

採択される事業計画は、例外なく「目的」が明確です。

付け焼き刃の計画ではなく、この秋からじっくりと自社の未来を考え、そのためのIT投資計画を練り上げること。

それが、結果的に採択の可能性を高め、会社を強くする道と言えるでしょう。

【参考資料】

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