2025/12/26

【決算対策】「現場は忙しいのに、なぜ金がない?」建設業を殺す“ドンブリ勘定”の正体と、脱出のための「第3の選択肢」

Writer

やまうち しょうご

株式会社デジタルフォワード代表取締役/DXコンサルタント。旅行代理店からIT業界へ転身。Booking.com(外資IT)、アクセンチュア(外資コンサル)、CYDAS(日系IT)、フリーランスPMでの実務経験を経て株式会社デジタルフォワードを設立。業務改善・ツール導入・自動化支援を展開。伴走型コンサルとして中小企業を支援。英日バイリンガルでの対応も可能で、研修講師や戦略立案支援も行う。沖縄県在住。

こんにちは。株式会社デジタルフォワードの山内です。

いよいよ仕事納めですね。

今年1年、現場を走り回った経営者の皆様、本当にお疲れ様でした。

さて、決算書や通帳を見て、こんなモヤモヤを感じていませんか?

「あれ? 今年は過去最高に忙しかったはずなのに、思ったよりお金が残っていない…」

実は先日、ある建設会社の社長様ともまさにこんな話題になりました。

今日は、建設業がどうしても陥りがちな「ドンブリ勘定」の構造的な原因と、高額なソフトを使わずにそれを解決する「身の丈に合ったDX」についてお話しします。

この記事で分かること


1. なぜ、建設業は「ドンブリ勘定」になりやすいのか

「社長がズボラだから」ではありません。

建設業には、きっちり計算するのを阻む「構造的な壁」があるからです。

先日お話しした社長様は、こう仰っていました。

「同じコンパネ1枚、同じレンタルPC1台でも、現場の場所や時期、仕入れ先によって毎回価格が違うんだよ。だから、事前の『実行予算』を作るのが面倒で、結局『まあこれくらいだろう』で始めてしまうんだよね」

まさにこれです。

工場のように原価が一定ではないため、見積もりの精度が甘くなる。

そして現場が始まると、追加工事やトラブル対応で経費が嵩み、終わってみたら「売上はあるけど利益はスカスカ」という状態になってしまうのです。

この「見えない赤字」の積み重ねが、黒字倒産への入り口です。


2. 既存の「建設業向け管理ソフト」は、なぜ定着しない?

「じゃあ、CMでやってるような『原価管理クラウド』を導入すればいいじゃないか」

そう思われるかもしれません。

しかし、現場からはこんな「失敗談」もよく聞きます。

  • 機能が多すぎる:

    「ウチは原価だけ見たいのに、工程管理やら日報やらチャットやら、使わない機能がてんこ盛りで、画面が複雑すぎて誰も使えなかった」

  • 料金が高い:

    「1ユーザー月額〇〇円」という従量課金だと、職人や事務員全員に入れると毎月数十万円の固定費がかかる。

    「利益を守るためのソフトで、利益が減ったら本末転倒だ」という声は切実です。

  • 現場の実情に合わない:

    「ウチ独自の『歩掛かり』の計算式があるんだけど、パッケージソフトだとそれが反映できない」

帯に短し、襷に長し。

「エクセルじゃ限界だけど、高額な専用ソフトを入れるほどでもない」

ここで多くの企業が立ち止まってしまうのです。


3. 第3の選択肢。「ローコードツール」で自社専用システムを安く作る

そこで私たちが提案しているのが、「ノーコード・ローコードツール(プログラミング不要または少なくて済む開発手法)」を活用した自社開発です。

Google AppSheet(アップシート)やBubble(バブル)などを活用すれば、 「御社が必要な機能だけ」を、 「エクセルよりも遥かに簡単な『スマホ入力』」で、 「パッケージソフトの1/10以下のコスト」で作ることが可能です。

【自社開発のメリット】

  1. シンプル・イズ・ベスト:

    例えば、「材料費」と「外注費」を入力するだけ。余計なボタンは一切つけない。

    自社に最適な設計を行えば、使い方も簡単になり、現場も使ってくれます。

  2. 変化に強い:

    「来月からPCレンタルの単価計算を変えたい」と思ったら、自分たちですぐに修正できます。

  3. 圧倒的な低コスト:

    以前の記事でも紹介しましたが、自社アプリなら月額課金のランニングコストを抑え、開発費15万円〜という低予算でスタートできます。

▼ 参考記事:15万円〜でアプリ開発ができる理由はこちら

【社長へ】「2024年問題」で廃業がよぎる前に読んでほしい。15万円〜で現場の残業を消す「現実的」な提案


まとめ:来年こそは「利益」を掴み取る経営を

「売上」は現場の頑張りで決まりますが、「利益」は経営者の管理で決まります。

ドンブリ勘定からの脱却は、決して難しいことではありません。

高価なシステムを買う必要もありません。

「自分たちのやり方に合った道具」を、賢く手に入れるだけでいいのです。

「ウチのこの複雑な原価計算、アプリにできる?」

そんなご相談も大歓迎です。

来年こそは、通帳を見てニヤリとできる決算を迎えましょう。

来期の「利益改善」について年内に相談する

【あわせて読みたい関連記事】