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たましろ としき
株式会社デジタルフォワード技術支援部部長。情報系の大学でPCアーキテクチャ・Linuxサーバー運用・プログラミング等の多様な技術を習得。卒業後はオフィス系ソフトウェアの顧客サポートや社内ITサポート業務を担当。その後はネットワークエンジニアに転身し、Ciscoスイッチ・ファイアウォールの運用・ネットワークトラブル対応などに従事。その傍ら、自動化による業務効率化・ミス抑止などに取り組み、チーム全体の業務実績向上に取り組んだ。
こんにちは。株式会社デジタルフォワードの玉城です。
「DXコンサルタント」。なんだか響きがカッコいいですよね。企業の経営課題をヒアリングし、ITを駆使して鮮やかに解決へと導く…。私も日々、そんな理想を胸に業務に励んでおります。
しかし、多くの中小企業の現場では、そのキラキラしたイメージとは少し、いや、だいぶ違う「もう一つのお仕事」が、ごく自然に発生します。 今日はそんな、私の愛すべき「じゃない方」の仕事について、少しだけお話しさせてください。
この記事で分かること
「玉城さん、ちょっといいですか?」 お客様のオフィスで、社員の方からこう声をかけられる時、私の頭の中では「さて、本業の話か?それとも『じゃない方』か?」と、瞬時に思考が駆け巡ります。そして、その多くは、愛すべき「じゃない方」のご相談だったりします。
ここに、これまで私が経験してきた相談内容を、独断と偏見で部門分けし、ここに発表させていただきます。
【ハードウェア部門】
エントリーNo.1:「なんか、プリンタから変な音がするんだけど見てくれない?」
エントリーNo.2:「Wi-Fiが昨日から遅い気がするのよ、なんでかね?」
エントリーNo.3:「このパソコン、そろそろ買い替え時だと思う?」
【ソフトウェア部門】
エントリーNo.4:「ExcelのVLOOKUP関数が、なぜかエラーになるの…」
エントリーNo.5:「この英語の迷惑メール、開いても大丈夫だと思う?」
【越境部門(もはやITではない)】
エントリーNo.6:「玉城さんのスマホ、どこのキャリア?やっぱり安いの?」
エントリーNo.7:「娘が大学で使うパソコン、どれがいいかね?」
そして、栄えある大賞:「息子の進路のことで相談が…」 (ちなみに私、子供はおりません。想像力をフル回転させ、一般的な父親像を憑依させて、それらしいアドバイスをさせていただきました。)
なぜ、このような「本業以外」の相談事が、特定の人物に集中するのでしょうか。 これには、中小企業ならではの、ちゃんとした理由があるのです。
一つは、多くの中小企業には専門のIT部門やヘルプデスクが存在しないこと。そのため、「なんとなく詳しそうな人」が、部署や役職の垣根を越えて、非公式な「よろず相談屋」に任命されがちです。
そしてもう一つ、より本質的な理由は、それが「信頼の証」だということです。 人は、信頼している相手にしか、自分の「困った」を打ち明けません。「プリンタの調子が悪い」というSOSは、業務上の小さな悩みではありますが、それを気軽に相談できる相手として認識してもらえているのは、コンサルタントとして非常に光栄なことなのです。
一見すると、ただの雑用や世間話に見えるかもしれません。しかし、私はこの「じゃない方の仕事」が、お客様の会社を深く理解し、本当のDXを進める上で、欠かせないプロセスだと信じています。
「Wi-Fiが遅い」という相談が、社内のネットワーク環境を根本から見直すきっかけになるかもしれません。「Excelの関数が…」という悩みから、RPAによる業務自動化の大きなプロジェクトに発展することもあります。
そして何より、社員の皆さんの個人的な相談に乗ることで、その会社の温かい文化や、働く人々の人柄に触れることができます。
DXとは、単にツールを入れることではありません。その会社で働く「人」の課題に寄り添うことです。だから、もしあなたの会社に「よろず相談屋」さんがいるのなら、その人はきっと、未来のDXのキーパーソンになるはずです。 私も、沖縄で一番頼られる「よろず相談屋」を目指して、明日もプリンタと向き合いたいと思います。
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