Writer
やまうち しょうご
株式会社デジタルフォワード代表取締役/DXコンサルタント。旅行代理店からIT業界へ転身。Booking.com(外資IT)、アクセンチュア(外資コンサル)、CYDAS(日系IT)、フリーランスPMでの実務経験を経て株式会社デジタルフォワードを設立。業務改善・ツール導入・自動化支援を展開。伴走型コンサルとして中小企業を支援。英日バイリンガルでの対応も可能で、研修講師や戦略立案支援も行う。沖縄県在住。
こんにちは。株式会社デジタルフォワードの山内です。
以前の記事(「応募が来ない…」と嘆く前に。中小企業が本当にやるべき「採用DX」入門)
では、スマホ時代の求職者に選ばれるための「入り口(Web対策)」についてお話ししました。
その対策のおかげか、最近「応募が少し増えてきた」「若い子から面接希望があった」という嬉しい声をいただくことも増えてきました。
しかし、ここで新たな悩みが生まれていませんか?
「面接の手応えは良かったのに、後日『辞退』の連絡が来た」
「内定を出したのに、いつの間にか連絡が取れなくなった」
Web対策で「出会い」までは作れました。 では、なぜ「入社」に至らないのか。
今日は、応募までは来るのに、なぜか採用できない会社が面接でやってしまっている「決定的なミス」についてお話しします。
この記事で分かること
創業から長い歴史を持つ中小企業の社長・専務に多いのが、面接で「自分の苦労話(武勇伝)」を語ってしまうパターンです。
「俺が若い頃は、月3日しか休まなかった」
「見て覚えろの世界で、先輩に怒鳴られながら技術を盗んだんだ」
「今の若い子は恵まれているよ」
社長からすれば、「これくらいの根性を持ってほしい」「ウチの会社の歴史を知ってほしい」という熱い想いかもしれません。
しかし、Z世代の若手には、これは「ブラック企業宣言(ホラー話)」にしか聞こえません。
彼らは表面上はニコニコしていますが、心の中ではこう思っています。
「すごいですね(絶対にここでは働きたくないけど)」
面接で語るべきは、「過去の苦労」ではありません。
「今、会社がどう変わろうとしているか(DXや働き方改革)」 「あなたが3年後、この会社でどう成長できるか」 という「未来の話」です。
人手不足の今、パワーバランスは完全に逆転しています。
会社が求職者を「選ぶ」のではなく、求職者が会社を「選ぶ(値踏みする)」時代です。
面接官がふんぞり返って「志望動機は?」「何ができるの?」と質問攻めにするスタイルは、もう通用しません。
これからは、面接を「商談(営業)」だと思ってください。
お客様(求職者)の悩みや希望を聞き出す。
自社の商品(働く環境)がいかにその希望を叶えられるかを提案する。
「ウチに入ると、君にはこんなメリットがあるよ」
とプレゼンできない会社は、ライバル他社にあっさり負けてしまいます。
まずは「聞く:話す=7:3」くらいの割合で、相手の話を聞くことに徹してみてください。
「残業はほとんどないよ」「アットホームで楽しいよ」
人材が欲しいあまり、面接で「良いこと」ばかり言っていませんか?
今の若手は、ネットの情報で目が肥えています。
「美味しい話には裏がある」と直感的に疑います。
逆に信頼されるのは、「ネガティブな情報(職場のリアル)」も隠さず話す会社です。
「正直、夏場の現場はキツイよ。でも、空調服は全員に支給している」
「繁忙期の2月・3月は残業があるけど、それ以外は定時で帰れるようにIT化を進めている最中だ」
これを「RJP(リアリスティック・ジョブ・プレビュー=現実的な仕事情報の開示)」と言います。
■参考:RJPとは?
メリットとデメリットをセットで正直に話すことで、「この社長は嘘をつかない」という信頼が生まれ、結果的に辞退率が下がるのです。
面接に来てくれた若手は、もしかしたら御社の次世代を担うエースかもしれません。
その可能性を、社長自身の「過去の自慢話」や「上から目線の態度」で潰してしまうのは、あまりにも勿体無いことです。
「話す」のをやめて、「聞く」こと。 「過去」ではなく、「未来」を語ること。
これだけで、面接の雰囲気はガラリと変わり、「この社長の下で働きたい」と思ってもらえる確率は格段に上がります。
「今の若手にどう自社をアピールすればいい?」
「面接で何を話せばいいか分からない」
そんな経営のご相談も、私たちデジタルフォワードにお任せください。
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