Writer
やまうち しょうご
株式会社デジタルフォワード代表取締役/DXコンサルタント。旅行代理店からIT業界へ転身。Booking.com(外資IT)、アクセンチュア(外資コンサル)、CYDAS(日系IT)、フリーランスPMでの実務経験を経て株式会社デジタルフォワードを設立。業務改善・ツール導入・自動化支援を展開。伴走型コンサルとして中小企業を支援。英日バイリンガルでの対応も可能で、研修講師や戦略立案支援も行う。沖縄県在住。
こんにちは。株式会社デジタルフォワードの山内です。
採用シリーズ第2回です。
前回の記事で「社長の武勇伝をやめて、未来を語りましょう」とお伝えしました。
その甲斐あって、期待の若手が入社してくれたとします。
しかし、経営者や現場のリーダーには、すぐに次の、そして最大の試練が訪れます。
それは「新人の教育」です。
「せっかく採用したのに、3ヶ月で辞めてしまった」
「現場が忙しすぎて、誰も新人に仕事を教えられない(放置)」
「ベテラン社員が『今の若いのは覚えが悪い』とイライラしている」
こんな状況に陥っていませんか?
今日は、多くの職場で起きている「教育のミスマッチ」を解消し、新人が早期離職しないための、最も効果的なデジタル活用術(動画マニュアル)についてお話しします。
この記事で分かること
なぜ、昔ながらのOJT(現場で働きながら教える)が機能しなくなったのでしょうか。
若手の根性がないから? いいえ、違います。「育ってきた環境」が違うからです。
今の20代は「デジタルネイティブ」です。
分からないことがあれば、YouTubeで検索して「動画」で答えを見つける世代です。
彼らにとって、マニュアルもなく、忙しそうにしている先輩の背中を見て「空気を読んで質問しろ」「技を盗め」というのは、目隠しで迷路を歩かせるようなものです。
彼らは「やる気がない」のではありません。
「正解(ゴール)が見えないから、不安で動けない」のです。
この不安が積み重なり、「ここでは成長できない」と判断して、早期離職に繋がります。
では、どうすればいいか。 答えはシンプルです。
「教える内容を、動画にする」ことです。
「動画編集なんて難しいこと、できないよ!」
そう思われるかもしれませんが、YouTuberのような凝った編集は一切不要です。
ベテラン社員が作業している様子を、スマホでそのまま撮影するだけで立派なマニュアルになります。
【動画マニュアルのメリット】
「教える手間」が減る:
「この作業、前も教えたよね?」とイライラすることがなくなります。
「まずはこの動画を見ておいて」と言えば済むからです。
「聞くストレス」が減る:
新人は「何度も聞いたら怒られるかも…」と萎縮しています。
動画なら、誰にも気を使わずに何度でも復習できます。
技術が「会社の資産」になる:
ベテランの頭の中にしかなかった「カンコツ(勘とコツ)」が映像として残るため、技術継承が進みます。
導入はスモールスタートが鉄則です。
いきなり高機能な「eラーニングシステム」を入れる必要はありません。
ステップ1:
まず1つ、新人が必ず覚える基本作業を、スマホで撮影してみる。
ステップ2:
それを、社内の共有フォルダ(GoogleドライブやDropboxなど)や、ビジネスチャット(LINE WORKSなど)の掲示板にアップする。
ステップ3:
新人に見せて、感想を聞いてみる。
これだけで十分です。
「紙のマニュアルを作るより、動画の方が圧倒的に楽だ」
と現場が気づけば、自然と動画の数は増えていきます。
人手不足の時代、「技術は盗んで覚えろ」という職人気質は、残念ながら会社のリスクになりつつあります。
せっかく入社してくれた大切な人材です。
彼らが安心して働けるように、ベテランの知恵を「動画」という形に変えて、シェアしてあげてください。
それは、新人のためだけでなく、教えるのに疲弊しているベテラン社員を救うことにも繋がります。
「動画の共有方法、セキュリティが心配」
「どんな機材で撮ればいい?」
そんなご相談も、お気軽にどうぞ。
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